【経営指標】経営者が見るべき経営指標5選!

税務・会計

試算表の読み方がわからないという経営者の方は、すごく多いです。

今回は基本的な読み方というよりは、事前に知識があって、それに加えて経営指標も読み込みたい!という方に向けて、特に大事にな経営指標5選をあげました。

この経営指標は「駆け出し税理士の事務所構築」(著:坂野上 満)を読んで、すごく共感しましたので、こちらの本で挙げているものを今回取り上げたいと思います!

経営指標5選!

まず前提に限界利益という定義から説明します。

限界利益とは、売上から変動費(売上が増えるにつれ、比例的に増える費用。例えば材料費とか)を差し引いたものをいうの(いわゆる粗利)ですが、これを一言でいうと

「会社が自由に使うことのできる利益」

を指します。これを使えば固定費(売上に関係なく発生する費用。例えば家賃とか)になり、使わなければ利益となります。

限界利益の説明をしたところで本題の5つの指標の説明に入ります。その経営指標とは、

  1. 粗利率(限界利益率)
  2. 労働分配率
  3. 対フリーキャッシュフロー借入金倍率
  4. 当座比率
  5. 自己資本比率

です。それでは簡単に解説します。

粗利率(限界利益率)

粗利(限界利益)を売上で割ったものです。一言でいうと

「売上のうち、どのくらい会社で自由に使うことができる利益となっているのか」

を指します。

同業者間と比較して、大きければ大きいほど良いです。業種によっても変わってきます。

労働分配率

これは人件費を粗利(限界利益)で割った数値。一言でいうと

「会社で自由に使うことができる利益のうち、どのくらい人件費に使われているか」

を表わしたもので、これが大きいと会社の経営を圧迫します。

この数字が適正とされる目安は50%くらいを中心に、労働集約型の業種であれば70%くらいまでと坂野上氏は説明しています。

対フリーキャッシュフロー借入金倍率

期末の借入金残高を当期のフリーキャッシュフロー(当期純利益+減価償却費)で割った数値。一言でいうと、

「期末借入金残高は当期のフリーキャッシュフロー(今期ベース)の何年分で完済できるか」

を表わしたもので、この数値が小さいほど借入金余力があることになります。

坂野上氏の経験上、8年分以内に収まっているのが望ましいとのこと。

当座比率

これは現預金残高を流動負債で割ったもので、一言でいうと、

「今すぐこの流動債務を決済してほしいと言われたら、どの程度実行できるのか」

を表わしたもので、短期的な資金の支払い能力を示す指標です。もちろんこの数値は高い方がいいです

坂野上氏の経験上、90%は欲しいところとのこと

自己資本利率

純資産を資産(負債及び純資産)合計で割ったものです。一言で言うと

「会社の資産のうち、どのくらいが返済しなくてもいいのか」

を表わしたもので、この数値が大きいほど経営は安定します。坂野上氏は40%を超えたお客様には「おめでとうございます」といっているみたいです。

まずはこの数字はプラスになることを目指しましょう。

とりあえず、上記の経営指標5つで大丈夫!

いろいろ経営指標がありますが、坂野上氏はこの経営指標にしぼってお客様にお伝えしているとのこと。

すごい的を得てるな~と私自身も思いましたので、皆さんもこの経営指標5つは押さえておいてくださいね!

参考書籍:「駆け出し税理士の事務所構築術 お客様から感謝される事務所を作るときに読む本」(著者:坂野上満)

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