※今回の記事はYouTubeでもアップ予定なので、動画で見たい方は後程貼り付けますので、そちらでご確認ください。
いやー、今年開業したけど、
税理士に頼まずに自分で確定申告できんのかなぁ…
こんにちは社長。
お呼びしてない税理士が来ましたよ(笑)
自分でされたいということですから、
これだけ押さえとけば、所得はそこまでズレることはないという意味で、
ポイントをお伝えしますね。
いや~いつもすまないね
決算の際いろいろ修正を加えたりしますが、とりあえずこれだけ抑えとけば、真実の所得とそこまでズレることはないだろう、という意味でポイントをお伝えしたいと思います!
決算でやること最低限三つ
決算でやること最低限三つを挙げたいと思います。逆に言いますとこれが上がってないと真実の所得の金額と大幅にズレる結果になるので、これだけは押さえておきましょう。
その三つとは、「未収・未払い・棚卸」です。
何についてもそうですが、フレーズも三つに限ると覚えやすいので、何かのセリフのように覚えましょう。「未収(みしゅう)・未払い(みばらい)・棚卸(たなおろし)」です。
あと、補足として下記の計上も重要ではありますのでこちらも押さえましょう。
- 減価償却費
- 家事按分(個人事業主のみ)
です。
未収・未払い・棚卸 の説明
それぞれの用語の意味を説明します。
未収
未収とは、売掛金、完成工事未収入金、その他の未収入金のことです。
決算期末において、売上は確定してるけどまだ入金されていないものは、当期の未収として売上にあげる必要があります。
具体例:
例えば、12月末が決算期末だとして、12月31日に100万円の商品を売って、翌1月1日に入金があったとしたら、12月31日に売上が確定しているわけだから、12月に100万円の売上を立てて、同額を売掛金として計上する必要があります。
仕訳
売掛金 1,000,000 / 売上 1,000,000
未払い
未払いとは、買掛金、工事未払金、未払金、未払費用のことです。
決算期末において、物・サービスは受けているけど、まだ支払っていないものは、当期の未払いとして仕入・経費にあげる必要があります。
具体例:
例えば、12月末が決算期末だとして、12月31日に100万円の商品を仕入れて、翌1月1日に支払いがあったとしたら、12月31日に支払が確定しているわけだから、12月に100万円の仕入れを立てて、同額を買掛金として計上する必要があります。
仕訳
仕入 1,000,000 / 買掛金 1,000,000
棚卸
棚卸とは、商品、製品、仕掛品、原材料、仕掛工事のことです。
期中は費用として計上していても、決算期末で引き渡していないものは来期の費用になるため棚卸資産という資産にいったん振り返る必要があります。
具体例:
例えば、12月末が決算期末だとして、12月31日に100万円の商品を仕入れて、その商品を売ったのが翌1月1日だとしたら、翌1月1日の売上と対応させるように仕入れを計上するべきだから、12月において費用(仕入れ)となっている100万円を商品勘定で計上して、同額を期末棚卸高(費用のマイナス項目)として計上する必要があります。
仕訳
商品 1,000,000 / 期末棚卸高(費用のマイナス項目) 1,000,000
そして来期において、上記仕訳の反対仕訳を切るようにすることで、来期において費用1,000,000円が計上されます。
その他の決算仕訳
上記で挙げましたその他の重要な仕訳について簡単に説明します。
減価償却費
例えば、100万円の車を購入したとして、2年で寿命を迎えるようなものだったら、その100万円は2年間で費用にすべきでしょう、というのが減価償却費の考え方になります。
ですので、仮に今年1年分を経費として上げるときは、100万円の2分の1なので50万円ですね。
仕訳
減価償却費 500,000 / 車両運搬具 500,000
家事按分(水道光熱費・車両費・地代家賃など)
例えば、車両費のガソリン代が年間10万円かかったとして、事業用で使った部分とプライベートで使った部分が時間比率で半々だったとしたら、そのプライベートの部分は経費から取り除く、というやり方を家事按分といいます。
タイトル右のかっこ書きは、プライベートのものが含まれやすい勘定科目です。
上記の例だと、10万円の2分の1の5万円を事業主貸というプライベートの勘定に振り替えます。
仕訳
事業主貸 50,000 / 車両費 50,000
最後の確認
決算仕訳が終わったら最終チェックをしましょう。
期中の仕訳として今まで皆さんが使っていた勘定科目は、基本的に「資産」「負債」「収益」「費用」しか出てきません。
ですので、「資産」「負債」の残高が問題ないのであれば、おのずと「収益」「費用」…すなわち所得の金額が確定するので、「資産」「負債」の残高が合っているか確認しましょう。
なぜ、資産、負債で見ていくのかというと、資産、負債というのは財産性、債務性があり、なにかしら残高を確認できる書類等がありますので、資産、負債を見ていくという形になります。
具体的にどう見ていくかを、貸借対照表のモデルを出しますので、参考にされてみてください↓
余談
すまんな引地君、助かった!
これでなんとか決算、申告までできそうだ!
良かったですね。
ご自身でできるのであればそれがベストでしょうから、
応援してますよ!
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